フォーマット:CD
規格番号:EGRO-0056
発売日 :2021年06月30日
税込価格:2530円
★サード・アルバム『時代は変わる』セッションズ。
★1963年のプロテスト・フォークの傑作の別バージョン集。
1年間かけて制作したセカンドアルバム『フリー・ホイーリン』が発売され、ピーター・ポール&マリーによって「風に吹かれて」がヒットすると、ディランは一躍フォーク界の若き旗手として脚光を浴びることになる。
英雄ピート・シーガーや、フォークのプリンセス、ジョーン・バエズらの協力も得て、ディランの作風はより研ぎ澄まされていく。
飛躍の年、1963年のディランを象徴するアルバムが『時代は変わる』だ。
♪現在は過去となり、先頭の者はやがて最後を走る、時代は変わっていくのだ
そこでのプロテスト・ソングは、当時の米国が抱えた差別や社会問題に切り込む歌詞が鋭く、ディランのプロテスト・シンガーとしての最高傑作と呼ばれている。
そして、これが社会派シンガー・ディランとしての最後のアルバムとなる。
ここには、そのアルバムの別バージョンやアウトテイクが収録されている。
発表されなかった曲や別テイクを聴くことにより、当時の「ディランの頭の中」や方向性が、より浮かび上がってくる。
1曲目「時代は変わる」は、公式テイクの前日に録音された初期バージョンで、キーが一音低く(F)歌われている。
「ホリス・ブラウンのバラッド」は、ギターにB・ラングホーンが参加したバージョンで、前作『フリー・ホイーリン』で試されたテイクだ。
「フェアウェル」、「エターナル・サークル」は、後年『ブートレッグ・シリーズVol.1-3』などでデモが明らかになった幻の曲で、ハーモニカ入りのテイクなど、ここでは『時代は変わる』セッションからの快挙の収録となった。
「ヒーロー・ブルース」は、なんとディラン自身のピアノ伴奏によるテイク。
この曲は、1974年のザ・バンドとの「偉大なる復活」ツアーの初日のシカゴ公演の1曲目に、突如として演奏されるまで、謎に包まれた曲だったが、既にこのアルバム用に録音がされていた驚愕の音源だ。
美しい「パーシーズ・ソング」は、J・バエズが映画の中で歌っていた注目曲だが、ここでのディラン版は7分にも及び、淡々とした演奏が胸を打つ。
「Lay Down Your Weary Tune」も、後年『バイオグラフ』で発表されるまで伏せられていた隠れ名曲。
ここまで聴いただけでも、アルバム未収録となった曲は、どれもが佳曲、名曲と呼んでいい曲ばかり。
これらの曲でアルバム『時代は変わる』を作っても良かったのではと思える。
が、ディランはその選択をしなかった。
「神が味方」、「スペイン革のブーツ」、「ハッティ・キャロルの寂しい死」など、重要曲の当時のレアなライヴテイクも追加収録。
ディランも参加したキング牧師の「ワシントン大行進」、そしてJ・F・ケネディが暗殺された1963年、ディランが世に問うた、生涯唯一の完全プロテスト・アルバムの、制作の裏側を垣間見る、歴史的なセッション集。
当時の状況、エピソード、全曲の詳細な解説など、6,700字の日本語解説掲載の8ページブックレット。
Eternal Groovesの”ROCK OFF”シリーズから登場!
★日本著作権協会JASRAC許諾商品
★Getty Images Japanのライセンス写真使用ジャケ
The Times They Are A-Changin’ (Alternate)
Ballad Of Hollis Brown (Early vers. w/Bruce Langhorne)
Farewell (Take 4) *アルバム未収録曲
Eternal Circle (Take 3 with Harp) *アルバム未収録曲
Hero Blues (Piano vers.) *アルバム未収録曲
Percy’s Song (Take 1) *アルバム未収録曲
That’s All Right Mama (Piano vers.) *アルバム未収録曲
Piano Jam (improvisation)
Lay Down Your Weary Tune (Acetate) *アルバム未収録曲
Bob Dylan’s New Orleans Rag (Piano vers.) *アルバム未収録曲
With God On My Side
Boots Of Spanish Leather
The Lonesome Death of Hattie Carroll
One Too Many Mornings (BBC 1965)
When The Ship Comes In (Home recording 1963)