エターナルグルーヴズ〈ETERNAL GROOVES〉

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MILES DAVIS / ZURICH, SWITZERLAND April 8, 1960

ZURICH, SWITZERLAND April 8, 1960

MILES DAVIS

Howlin’

フォーマット:CD

規格番号:EGHO-004

発売日 :2021年11月24日

税込価格:2750円

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★マイルスとコルトレーンのラストツアー、チューリッヒ公演。
★1960年4月8日、マイルス・デイビス・クインテットの名演。
★イフ・アイ・ワー・ア・ベル、本ツアー唯一の演奏!

 

1955年にジョン・コルトレーンを、クインテットに抜擢したマイルス・デイビス。
数々の名作、名演を生んできたこのクインテットから、コルトレーンが独立を申し出て、
彼のラストツアーとして行われた1960年の欧州ツアー。
ツアー序盤のパリ(3月21日)、ストックホルム(3月22日)、
そしてコペンハーゲン(3月24日)公演が、2018年に陽の目を見ましたが、まだ未発表ライヴは残されていました。
約3週間のツアーの終盤、4月8日のスイス、チューリッヒ公演を収録したのが本作です。
この日は珍しく4年前のアルバム『リラクシン』から「イフ・アイ・ワー・ア・ベル」を演奏しています。
テンポも速めに始まると、マイルスのソロを受けて、さらに熱を帯びたコルトレーンの演奏が聞けます。
ぎりぎりの均衡状態を保ちながら実に17分近くにも及びます。
そして本ツアーでは毎回演奏している「ソー・ホワット」。
この日の演奏は味わい深く、マイルスは同曲でもベストと思えるソロと言われています。

 

以下、監修の小川隆夫による近日刊行予定の『マイルス・デイビス完全データ本(仮:シンコーミュージック・エンタテイメント刊)』から氏のテキストを引用しましょう。

 

このヨーロッパ・ツアーの模様は、2018年に出た『マイルス・デイヴィス&ジョン・コルトレーン/ザ・ファイナル・ツアー [ブートレグ・シリーズ Vol.6]』[073]で、3月21日、22日、24日のコンサート(24日は最初の回のみ)が紹介されている。それらに、今回はこのチューリッヒ・コンサートが加えられることになった。
3週間におよんだツアーのトピックは、ジョン・コルトレーン(ts)が在籍したマイルス・クインテットによる最後の演奏が聴けることだ。
中では〈イフ・アイ・ワー・ア・ベル〉に注目したい。今回のツアーで演奏されたこの曲は、調べる限りで、このトラックしか存在しない。
軽快に演奏されるこの曲でも、ツアーでコルトレーンが繰り広げた激しいプレイが全編で貫かれている。
コルトレ―ンには、独立後にどんな演奏をするかのイメージが出来上がっていたのだろう。
そのことを考えると、彼がプレイしているパートはのちのコルトレーン・カルテットの演奏に通じている。
この後に結成するマイルスのクインテット共々、60年代を代表するコンボになったコルトレーン・カルテットの予兆を感じさせるのが、本作も含めて、このツアーで残されたパフォーマンスだ。

 

*Miles Davis(tp) / John Coltrane(ts) / Wynton Kelly(pf) / Paul Chambers(b) / Jimmy Cobb(ds)

 

Getty Images写真使用ジャケット。
小川隆夫による監修、ライナーノーツ。
Eternal Groovesの”Howlin'”シリーズから登場!

ライナーノーツはこちら

収録曲

total 57’41”
If I Were a Bell  16:44
Fan Dance 7:38
So What 15:22
All Blues 17:02
The Theme 0:53

Kongresshaus, Zurich. Switzerland. April 8, 1960
*Miles Davis(tp) / John Coltrane(ts) / Wynton Kelly(pf) / Paul Chambers(b) / Jimmy Cobb(ds)